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よろずやカフェ@過疎地

ちょっと衝撃だったニュース。

●『乗り合い買い物ツアー」でふれあい助け合いの里づくり』
 ~大川地区社協の取り組み~
高齢化・過疎化が深刻化し様々な地域課題を抱える中で、買い物や通院の足に関する課題を解決していくための取り組みです。今回はある日の「乗り合い買い物ツアー」に密着してみました。!

その記事がこちら(Vol.37にこの記事があります)
p2-3.jpg
聞けば町に商店など一軒も無く買い物に行くことが困難な人たちがいるそうで、とくに農村部、過疎地といわれるエリアに多いとのこと。
「買い物難民」と言われる人たちが発生してしまうのは仕方がないだろう。ここではその発生の原因やセーフティネットの有無、行政の是非については論じない。発生してしまっていることは間違いないし、これからどんどん増えていくのも容易に想像がつく。
さて、この状況を若い世代の力でなんとかしなきゃならんというときに、コーヒーでなんとかならんのかな、と考えてみて、コーヒーでなんとかなりそうだというところがコーヒーバカのバカたる所以である。でも、かなりマジメに考えてみた。
昔はどんな集落にも一軒や二軒、よろずやという店があったものだ。
生活雑貨から切手から食料品までなんでも売っている。だから「よろず」や。集落の人はそこに行けばなんでも買えるし、もし無ければそこにお願いして取り寄せてもらったりするわけだ。とりあえず、集落にはそこしかないし、遠くまで買い物しに行くなんてよほど特別なことでもないと行かないし。
そこに現代版よろずやですよ。
集落の買い物を一手に引き受ける。今はネットでモノが買えるから、そんなに在庫を置く必要が無いわけで、歩いて来れる範囲の数十世帯、多ければ100世帯くらいの買い物を受けて、アマゾンなり楽天なりで買い物して、引き渡す。お届けでもいいし、週一回くるお客さんならそのとき渡してもいいだろう。これらの手数料がよろずやの利益となる。しかもそこはカフェ。カフェではオシャレすぎるというなら井戸端会議所。お茶、コーヒーなどとお茶菓子を出して、集える場所にする。もちろんこれらの売り上げからも利益が出る。
集落には必ず○○会、○○団なるものがある。そういうところはたいてい集まりがあるわけで、そのときにも使ってもらおう。これでまた利益が出る。
全体像をもう一度整理してみると、
・インターネットが整備されている
・ある程度の広さの敷地に、ある程度の広さの店内、物販スペースと喫茶スペースを設置
・車かバイクで配達できる店員
・簡単な食事と喫茶ができる厨房
これ、農家の納屋程度で全然オッケーだと思う。
そしてこれをやるのも農家の次男坊三男坊、あるいは農家の娘さん。
なぜかというと、農家の廃業率って結構高いんだよね。もう続けられません、ってことで農地を貸して自分自身は農家を辞めちゃう。そうするとどうなるかというと、農家の息子さんたちは単純に家を継ぐってことが職にありつくってことじゃなくなっちゃう。しかし田舎には職が無いってことでどんどん都会に出て行っちゃうわけ。
そこで、そういう人のなかでこんなことやってもいいなあと思う人がいれば、十分一人くらい食ってけるんじゃないかなと思うんだよね。給料として30万欲しいって思えば、100軒の人たちにしてみれば一軒当たり月に3000円の手数料や飲食の粗利分を負担すればいいってわけ。みんながそのよろずやで買い物するとしたら、利益を1割乗っける計算で、毎月3万円の買い物をすればいいわけで、あっという間だよね。
もしこんなビジネスモデルが成功するなら、集落につき一軒、なんだったら二軒くらいはよろずやがあってもいいだろうから、日本中でどれだけの雇用が創出できることか。
えーっと、カフェじゃなくてもいいじゃん、ってツッコミは無しの方向でお願いしますw


Published in ビジネス

2 Comments

  1. うーー・・・ん。難しい問題ですね。
    とくに年寄りは井戸端会議が好きなのでカフェ(茶屋?)の需要はあると思いますが、並列して注文代行業をしようとする場合、とくに過疎地では「歩いて来られる範囲に何世帯あるか」が問題になっちゃうわけで・・・^^;
    この場合、顧客層にないもの(=必要としているもの)は買物に行くための「機動力」ですよね。ですので、それに相当するものを提供する方がニーズに合っているような気がします。
    つまり、来るのを待つのではなく、こちらから行く。
    よって、固定店舗を持たず、移動カフェをしながら、買い物代行の注文取りつつ配達もする・・みたいな。んで、今日はこっちの部落、明日はあっちの部落に行くことで、顧客数を確保すると。
    ・・・となると、1トントラックの右半分がキッチン&カフェ(客席スペースはタープを展開して確保)、左半分が荷物スペース・・・みたいな特装をすることになるかな、と。
    どうでしょう?(・・・って言われても困ると思いますけど)
    ・・・ごめんなさい。
    長期出張中で夜ヒマなもんで、たて続けにコメント書いてしまいました。

  2. ホゼ ホゼ

    さんきちさんこんにちは!
    移動カフェで出向くというのも考えたんですが汗
    配達はアリだと思うんです。そのときに注文を受けてもいい。でも、基本はムラの人たちがやってきて井戸端会議をしてもらいたいということなんですね。コミュニティセンターという意味合いが欲しい。
    そういう意味で、やっぱカフェ的なものかなと。
    これは理想論なんで、現実にこの通りやってもうまくいくかはわかりません。でもこういう取り組みをしようって人が出てくればなーって思いで書きました^^
    僕はまだ過疎ってない地域に住んでますが、過疎地に住んでいる人たちの「買い物難民」という問題は、なんとかしなきゃというのもありますね。

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