移動カフェの始め方! 営業場所編

前回までで、移動カフェを営業する準備は整ったと思う。
移動カフェの始め方!の第三回(最終回)は、最大の難関にして最小のハードルである営業場所探し編です。よろしくね。
場所探しは最大の難関にして最もハードルが低い項目である。なぜそのような矛盾した話になるかというと、移動カフェの営業場所に求められる条件がそもそも矛盾しているからだ。
問)移動カフェの営業場所として適当と思われる場所に丸をつけよ(複数回答可)
・街の目抜き通りの交差点 ・市役所や市民ホールなどの駐車場 ・家族連れや散歩で賑わっている公園 ・散歩コースやサイクリングコースのある河川敷 ・史跡や城跡など土地の名所 ・駅の出口そば
いくつ丸がついただろうか。どれもこれも魅力的な場所なので全部丸つけてもいいくらいなのだが、大方の予想通り、これらの場所は移動カフェが営業しにくい場所として典型的なところである。いい場所というのは許可を取るのにえらい努力やコネがいるわけで、これはハードルが高いと言っていいと思う。
簡単に言えば、移動カフェで、国や県、市が所有する場所で営業できるチャンスは少ない。ほとんど無いのだ。
路上、歩道、公園、史跡、公の建物の敷地などで営業するには許可を得なければならないが、僕の知る限り、簡単に取れるもんじゃないというかどうやったら取れるのかノーベル賞じゃねーんだからというくらいハードルが高い。
こーゆーところは誰でもやりたいと思うが、許可が下りないんでモグリでやるしかないのである。
よく都会の路上でお弁当を販売している移動販売車があるが、ほとんどは厳密には違法である。
そしてもうひとつ、お上と並んでハードルとなるのがその場所で営業しているとなんだか難癖をつけてきたりする人たちである。グレーな感じの場所でやろうとすると、大体はなんだか文句を言う人がいたりする。高額な場所代を取られることもある。
(表現はぼかしてあります)
そういう人たちに絡まれないためにも、場所探しであまり危ない橋を渡りたくはないものだ。
ではもう一問。
問)次の中で移動販売をしていい場所はどこか
・移動販売車をいつも停めている駐車場 ・時間貸しや月ぎめの駐車場 ・よその家の庭 ・田んぼ ・民間の会社の倉庫の中
大方の予想通り、全部丸である。要するに私有地ならどこだっていいのだ(持ち主の許可があれば)。ハードル低っ。
いつも自分の車(この場合は移動カフェ車)を停めている駐車場があるだろう。自分の家の駐車場かも知れないし、月ぎめで借りてるかもしれない。移動しないでそこでやれば、無問題である。誰の許可もいらないし、文句も言われない。
ただし自分の家の駐車場や月ぎめの駐車場でお客さんが来るかどうかは微妙である。ある程度の集客が無いと困る。
田んぼや倉庫の中でも営業は可能だが、どうやってお客さんが来ると言うのだ。
というわけで、移動カフェの営業に適した場所で適法な場所というのは、意外と限られてくるわけだ。
・人がそこそこいて、私有地で、なおかつ安全
定常的に出せる場所の具体例を挙げると。
・ショッピングモールの駐車場(移動販売用に場所を取っているところも有り)
・スーパーの駐車場(駐車場というか軒先)
・他業種の店舗の駐車場(コラボ営業というかなんというか)
・移動販売を集めた屋台村
・民間の会社の軒先
こんなとこである。
イベントでは。
・地域のお祭り(これは役所に申請するなりしてください。商工会に入ってるとか青年団に入ってるとかするとハードルがぐっと下がります)
・野外音楽イベント、フリマなどで飲食店を必要としているイベント(だいたい、ウェブサイトを見ると「ケータリングカー募集」などと書いてあったりします。どしどし応募しましょう)
・お店やショッピングモールのセールやクリスマスなどの季節イベント
・会社のイベント
どちらにしても会社やお店というとちょっと範囲が広いのであるが、依頼のある業種は広いし規模もまちまちだ。
小さな文房具店の前で場所が車一台分あるから移動カフェやってもらえないか、などという話があったとしよう。そのお店に来るのは小学生や中学生、それも登下校の時間だけ。普通はどうかと思う話なのだがこれが商店街の一等地、目の前にはパン屋ケーキ屋雑貨屋が並んでいるとなれば話は別だろう。移動カフェの場合、テイクアウト需要がほとんどであるので、目の前の通行量と客層、それと買いやすい場所であることが大事なのである。
とは言っても、そうそう都合のいい場所があるわけもなく、まあそれなりにあちこち声をかけて「まあここなら何とか」というような場所に落ち着くわけだが、場所探しの注意点をいくつか書いておく。
これは定期出店する場所の場合である。
・出店料がかからないことを最優先にする
・近くに(出来れば至近に)トイレがある
・雨宿りできる軒先がある
・きれいな水が使える
・近くに臭うものが無い(下水、重飲食店の排気、工場などに注意)
このくらいの条件は最低限と思って探したほうがいいと思う。
むしろ「人通りが多い」とか「繁華街だ」とかそういうのはあまり重視しないでいい。
実際に営業を始めてみたら、場所が悪くても努力次第で人は集まってくるし、どんなに努力してもダメならその時は場所を変えればいいと思う。
でも出店料がそこそこ高いといくら売っても実入りが少ないし、トイレが無かったり雨のとき避難する場所が無かったりすると、お客さんが困ることが多い。せっかく来てくれてもそれだけで二回目が無くなることがある。(トイレは自分も困るぞ)
さらに水が使えるといろいろと便利だし、臭いがある場所というのは自分が参る。
移動カフェとは言え、店舗であるには違いないのだから、場所取りが大事というのはわかる。でも移動カフェだけにダメなら移ればいいやという気楽な気持ちで「お客様が心地よく」「自分がラクできる」場所を選んだほうが長く続くと思う。
こんな話を聞いた。
パチンコ屋さんの駐車場は意外と何売っても儲かるのだそうだ。どうも勝った人が気前良くなるらしく、客単価が高いらしい。しかも一日中お客さんが切れることが無い。しかし負けた人が車を蹴っ飛ばしたり、因縁をつけてくるなどというのも日常茶飯事なのだそうだ。儲かるけど、環境がよくない。客層も悪い。そんな場所で一日仕事をするのは楽じゃないだろう。
僕のオススメとしては、スタートは知人友人のツテをたどって、どこぞの店舗(小売店、物販店)の軒先で始めてみるというのがよろしいのではないかと思う。家賃ゼロで。
売れなくても家賃がかからないから赤字にはならんし、知人友人のつながりなら、経験の無いあなたをあたたかく迎えてくれるだろう。そこで経験を積んで、店舗としての「見栄え」も良くなって、売上がある程度上がるようになったら、出店場所をバラけさせて行き、ショッピングモールなど家賃のかかるところに行くというのもいい。あるいは、ステップアップとして固定店舗化というのも考えられるかもしれない。
そのくらいになるとイベントの参加も数が増え、地域のカンバン移動カフェ車となってくるだろう。移動カフェ仲間も増え、いろんな人との繋がりも出来、出店のオファーが向こうからやってくるということになる。
ま、そうなるのは何年先かという話だが、とにかく、最初はラクに始めることが重要。
最初からどーんと売上が上がるなんてことは無いことのほうが多いから、むしろ長続きする環境でスタートするのが良いのだ。
そのためにも、前回お話したように初期投資は抑えるほうがいい。儲かったら追加の投資をすればよいのだから。最初から頑張り過ぎない、これ大事。移動カフェは、身軽が身上だからね。
以上、三回に分けて移動カフェの三大要素である、人、車、場所について僕なりの意見を書かせていただきました。これを見て、移動カフェを始めるって人が増えるといいなあ。
ではでは、皆さんの移動カフェのスタートアップが大成功することを祈っております。


2 thoughts on “移動カフェの始め方! 営業場所編

  1. はじめまして、10月に移動カフェをオープンさせます。
    素人ですが頑張ります。

  2. こんにちは!
    10月というともうすぐですね!今、準備がたいへんなんじゃないでしょうか?
    コーヒー専門ですか?抽出方法は何でしょうか。
    いろいろ気になります。
    近い場所なら行ってみたいです^^

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