9月22日から24日まで三日間にわたり盛大に開催されたSCAJ2010の中日、23日に一日だけ参加してきた。
なぜこの日に参加かというと、23日はJBCの決勝が行われる日、だから行ったわけではなく、祝日でここしか行けなかったという理由である。
今回の参加の目的はずばりセミナー。3日間通してさまざまなセミナーが行われたわけだが、その中で23日開催分のセミナーがこれだけあった。
・コロンビア
・サスティナビリティ認証コーヒー委員会
・コスタリカ
・ウガンダ
・グアテマラ
・トレイニング委員会(コーヒーマイスター対象)
・ブラジル
・ホンジュラス
今数えてみたら、なんと3日間で18のセミナーが開催されていたようだ。中には有料のものもあるが、ほとんどは無料である。出れるだけでとけとばかりに、コスタリカとウガンダとホンジュラスに出ることにした。これらは無料である。
まず最初、コスタリカはとても良いセミナーだった。
コスタリカの生産者の代表の方と、政府の方が挨拶したあと、コーヒー産業の歴史と、取り組みを30分ほどで説明した。これがわかりやすく、ためになるものであった。その後、コスタリカの産地は大きく8つに区分できるのだが、そのうち5地区のコーヒーをテイスティングした。なかなか個性豊かなコーヒーたちであり、それぞれに美味しかった。
ちなみに、最近カッピングをちゃんとやれるようにならなきゃなー、というわけで頑張っているわけなのだが、このコスタリカのセミナーでは、サンプルごとに「テイスティング→参加者の感想紹介→スライドでプロファイルの発表」という順番だったので、まずは自分の舌で判断してから正解を見るという進行だった。
それと何が関係あるかというと、プロファイルをノートにつけてからスライドを見て答え合わせをしていたのだが、特徴的なフレーバーはきちんと取れていたのだ!えらい!
例えばサンプル①では、チョコ、プルーン、ピーチ・・・と書いた後に正解は、チョコ、ストーンフルーツ、バニラ・・・と続いた。サンプル②では、ナッツ、グリーンアップルを正解、続くサンプルもそれぞれ正解を出したのである。ああすごい。これはすごいです。カッピングなんて何?って素人だったのが、セミナーを受けたり、日ごろからトレーニングしたりして、今やちゃんとフレーバーを取れたりするんです。やればできるんだ。努力の跡がカタチに現れて嬉しいホゼでありましたw
さて、コスタリカの豆はそれぞれに美味しかったのだが、やはりミックスフルーツであり、フローラルであった。ストーンフルーツ、特にプラムやピーチは繰り返しプロファイルに出現し、甘さが強くボディのしっかりした(フルボディ)味わいが特徴なのかなと思った。
今回のサンプルの産地の標高は高い。ほとんどが1500mをはるかに超えて中には1800mというものも。セミナー終了後に司会をしていた方(彼は英語ペラペラだ)に標高が高いものばかりだったが1500m以下では生産していないのかと、相当なカタコト英語で聞いたら「無くはないがうまいのは高標高のものだし、今日は美味しいの持ってこようと思ったらこういうラインナップになっちゃった」と説明を受けた。やはり標高が高いほど良いという基本的な公式があるようだ。その後、司会の人がノってきて、えらい早口でまくし立て始め、僕のリスニング能力のキャパを超えてしまったため、ありがとうありがとうと言いながら話の途中でバイバイしたのはほんと申し訳なかったw
さてお次はウガンダなのだが、これが人気が無いw 前のほうに10人ほど人が座っているだけで席はガラガラ。しかもよく見ると数人は関係者っぽかったんだよね。一体一般参加者は何人だったんだろうか。
一応、ウガンダのコーヒー産業の歴史や現在の状況などをスライドを使って説明したのだが、これがなかなか興味を「ひかない」内容。1997年からスペシャルティコーヒーを生産し始めたが、今のところ全体の2%です、とか、シェードツリーにバナナを植えて一石二鳥、コスト削減にも一役買ってます、とか、どうにも引き込まれない内容なのだ。
さらにテイスティングの準備の手際の悪さ、通訳の悪さも手伝い、お世辞にも楽しいセミナーとは言えない感じに終始した。
テイスティング始まりますって言われて後を見たらなんとアラビカ2種とロブスタ2種。残念ながらここで中座させてもらうこととした。
最後はホンジュラス。さっきのウガンダが悪かったせいもあってか、通訳に難有りだったにも関わらず好印象なセミナーだった。こちらもホンジュラスのコーヒー産業について一通り説明があったあと、6つの産地のコーヒーをテイスティング。
ホンジュラスも良いコーヒーを並べて(当たり前)、どれも美味しいなあと思いながらケータイでツイッターのタイムラインを見ると、
「一番好きなのはモンテシーロだなー。爽やかなアシディティ、あまーい!ワイニーな感じも。」@amamiya1224
「禿同!これはイイ♪ RT @amamiya1224: 一番好きなのはモンテシーロだなー。爽やかなアシディティ、あまーい!ワイニーな感じも。」@ShonanAstroPhoto
などとやっている。コスタリカ、ウガンダは一人で受けたのだが、このホンジュラスには数人のツイッター仲間が受けているので、TL上でリアルタイムにやりとりしていた。私語するよりいいかも、などと思いながら僕もツイート。
「トマト、ネーブル、ハニー!」@espressoizer
同じくモンテシロスのものに対するプロファイル。
ホンジュラスの豆はそれほど高標高のものが無い。高くて1500mくらいのもんで、1200mくらいが当たり前にある。しかしフレーバーは良い。これは何でなんだろうかと質問したかったが時間が無く、この疑問は次の機会まで取っておこうと思う。
ちなみに、セミナーに出るとお土産がもらえる。コスタリカではエプロン、ホンジュラスではTシャツとエプロンがもらえた。その他冊子類、ステッカーやマウスパッドなど、それぞれのセミナーで非売品と思われるノベルティグッズをいただくことができるので、みんなプロばっかでしょ敷居が高いよお、というひとはこーゆーお土産目当てで参加してもいいんじゃないかな?
というわけでSCAJリポートのセミナー編おしまい。
セミナー三連発、疲れたけど面白かった!!
SCAJ2010 セミナー3連発
Published in 雑記
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