ランチタイムの経済学という本に出てくる名言。
※僕認定の名言です
インセンティブとは、
経済学では、費用と便益を比較する人々の意思決定や行動を変化させるような誘因をいう。(wikipedia)
である。例えば。
交通事故死のリスクはドライバーを慎重にさせる。もし事故死を防ぐ安全装置が豊富に装備されれば、交通事故死のリスクが減る分だけドライバーの慎重さは減る。
これがインセンティブに反応したということだ。
そして安全装置により事故のリスクは増える。しかし安全装置のおかげでドライバーが事故死する件数は減る。
事故の件数が増えても死亡事故が減れば良いではないかと思うが・・・
ドライバーの運転が荒くなり歩行者の交通事故での死亡率が上がったため、トータルの死亡者数は結局のところ変わらない。
ちゃんちゃん、である。
こういう身近なネタを思いっきり経済学の観点で(時には力ずくで)話をえんえんと続けるのが、この本である。
この本を読んだのはずいぶん前だが、ものの見方を少し変えるとそうなるのかと、目からウロコが落ちたように思ったものだ。
んで、なぜ今このブログでそんな話をするかと言うと、カフェに来る人だってもちろんインセンティブに反応するからだ、というコジツケである。
お客さんが来るのは、インセンティブに反応するからである。
例:このコーヒーを飲みながら30分ほど時間つぶしをしたいが、店の雰囲気やBGMを加味すると500円なら払う価値がある。しかしメニューを見たら400円だ。
人はインセンティブに反応する。これは間違いない。
しかし、そもそもインセンティブに気が付かなければ反応のしようがない。
例:コーヒー付きランチセットが800円。ふむ。おしゃれなワンプレートランチで美味そうだがちょっと量が少ないか・・・
※無料で大盛りにできます、とメニューの一番下に小さい字で書いてあるが、彼は見落としたようだ。
そういうこと。
そのときその場でどれだけ誘因を感じるか、それに尽きると思う。
しかし状況が違えばインセンティブも違ってくる。同じ状況でも人によって反応するインセンティブが違ってくる。
人の行動には必ずインセンティブが隠れている。どんなに不合理な行動に見えてもその裏には必ず合理的に説明できる理由(つまりインセンティブ)が隠れている。
こういうことを意識の隅っこに置いておくと、何かを見るときにトクをすることがある。
人はインセンティブに反応する、これは経済学の真理の一つであり、僕の人生観の一つでもある。
自分もまた、その法則に支配されていると感じるからだ。
人はインセンティブに反応する
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