以前の記事で、ウチに焙煎機がやってきたという話をしたのだが、その後
「小さい釜で焙煎するとどうなるか気になって仕方が無いのですが、一向に焙煎の記事がアップされませんが?」
とか
「ぼくもなつやすみにばいせんしたいのではやくきじをあっぷしてください」
というメールを多数頂いたりしたら困るなと思いながらも時間がなくてそのままにしてあった。ちっとも焙煎の記事の催促が来ないまま4月も終わりになるまでやる機会をつくれなかったのだが、昨日、やっと思い腰を上げてウチの可愛い焙煎機を連れて、焙煎の勉強に行ってきた。
豆はガテマラ(もちろんスペシャルティグレードのものです)を用意してくれていた。
Fさん、お付き合いくださいましてありがとうございました。ペコリ。
さて、うちの焙煎機はとりあえず手の入るところは掃除した、という状態で、まだ火を入れてなかったんだよね。まあ単純な構造だからまず火は点くだろうと思いながら、点火。
さて火がついたところで10分ほど暖気運転をして、火がドラムに当たるか当たらないかのところに調整して、まずは一釜目、100グラムを投入。
数分もすると豆が黒く色づいてきて・・・コゲた?スス?いやダンパーは開けっ放しだしススってことはないような・・・
更に数分、ハゼる音が聞こえてきて、ふたハゼ目で焙煎終了。火が弱かったか、時間もかかりすぎだった。
黒いのは、ドラム内のススが原因じゃなかろうかということで、火を全開にして二釜目。
今度はひとハゼまでが5分くらいで早すぎた。一応、ふたハゼ入ったところで上げたのがこれ。
ふたハゼまで14~15分くらいというところを狙いつつ、更に三釜目、火の調整が若干弱かったのかふたハゼの音が聞こえにくくちょっと焙煎が進んでしまった。時間もちょっと長かった。
更に調整しながらあと二回、合計五回のトライで一応終了。
基本的に何も計測器が付いてない状態なので、全部「カン」でやるしかない。昔の人はえらいなあなどと思いながらの焙煎だった。
火が少し強くなるだけで数分のズレが生じ、釜の初期温度の違いも一定にはできない状況では同じ条件で焙煎することなど至難の業だ。
しかしそれだけに、豆を投入してからストップウォッチとにらめっこしながら豆の色をチェックするというのは、とても楽しく、エキサイティングな作業だった。
さて、五回のうちいい感じに焼けているふたつのロットを選んでカッピングをすることにした。
結果から言うと、めちゃめちゃちゃんと焼けてましたw
ええええ?こんなにうまくていいのお?????って感じw
まあ焼いてるのがプロなので(僕は今回は時間を計るのと雑用係)、五回のトライでかなりうまく調整できた、という感じなのだが、それにしてもたった五回でこれだけの結果を出せたというのは素晴らしい!
ちなみにその後、ペーパードリップでも飲んでみたのだが、これまたうまかったw
まずは1種類の豆を使って焙煎の技術を上げるとともに、焙煎の条件が変わることで(変わってしまうことで)どのような影響があるのかというところをデータ取りしようと思う。
いやまじめな話、この日もっとも収穫だったのはこれ
↓↓↓
「焙煎楽しすぐる!」
焙煎は面白い!
Published in エスプレッソ技術
おお、ついに焙煎ですか。
おいしい豆が出来たようでなによりです。
いつか自家焙煎カフェになるときが来るんですかねw
やっぱり焙煎したいですね。商品に責任を持つ、という意味でも自分で豆を買って、焙煎して、抽出して、提供するというのがいいと思ってます。
(そうでない店がダメだということではありません。あくまでも僕個人の考え方です)
しかし焙煎は設備もかかりますし、おいそれと「自家焙煎の移動カフェやります」とは行きそうにありません汗
しかし、夢はでっかく、いずれホームロースティングのグルメエスプレッソバーをやるんだ、と目論んでますw
手網でやって既に1年になろうとしてますが、まだに飽きません。
一生飽きないでしょう、奥深いですな。
機械欲しいです、Genecafeですらいつ壊れるか分からないと思うと7万円は値段が張り過ぎます。
量を焙煎しなきゃならないこと、均質な焙煎にしなきゃならないことを考えると、手網を業務で使用するには難しいと感じています。
テストロースターですら、プロが「毎回同じ焙煎にするのは難しい」と言うのを聞くと、やはり少しは大きい焙煎機が必要なのかなと思います。
せめて3キロ釜とかあればなー、と分不相応に思いますが、実現は難しいかw
そうなんですよね、手網で焙煎を成功させるということは宝くじに当るようなものだと感じてます。
完全に炎を制御できて、網を振る機械を作り、高さを正確に調節しなければいけませんよね。
Genecafeでも買おうか思案中です。