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バリスタチャンピオンシップパーフェクト(かも)ガイド! ~出場するには編~

バリスタチャンピオンシップパーフェクト(かも)ガイド! ~出場するには編~
では、バリスタチャンピオンシップに出場するにはどうしたらいいんだろう?
WBCとJBCに分けて説明しよう。
[WBC]
JBCで優勝する。そうするとWBCの出場資格が得られる。以上。
・・・それ以外、どうやって出場できるんだろうか。今のところ、抜け道は無いようである。
より出場のチャンスを増やしたければ、競争の低い国で予選に出るというのはどうだろうか。
ただし、日本のように「WBCへの切符は日本国籍を有するものに限る」というルールがある国もあるだろうから、よその国の予選で優勝したはいいけどWBCに出場させてもらえなかったなどというオチがつかないように注意されたし。
[JBC]
JBCに出場するにはどうしたらいいか。
例年、6月に募集されるので、忘れずにSCAJのウェブサイトをチェックして申込書をダウンロード、必要事項を書いて申し込みすればOKである。
※申込書(2010年版、すでに申し込みは終了しております)
参加費としてSCAJ会員10000円、非会員15000円を振り込んだ時点で申し込み完了となる。
「へえ、簡単なんだ~」と侮ることなかれ。ここからすでに戦いは始まっているのだ。
まず、申し込み多数の場合、先着順になるので、今年の場合は6月11日の午前10時の申し込み受付開始時間から、申し込みが殺到するわけだ。まず、この時点で募集人数内に入る必要がある。つまり、一度ファックス流して送信できなかった場合、後でいいやなどと放置すると、もう定員に達しているということがあり得る。もし仕事で手が離せない場合、誰かに頼んでファックスを送り続けなければならない。
さて、申し込み書の中に【平日・土日・指定なし】という欄がある。予選が3日間にわたるため、都合のよい日を選べるシステムだ。都合のよい日をただ選べばいい?いやそうじゃない。ここでも駆け引きがあるのだ。
自分の都合のよい日というのもあるが、有力バリスタがどの曜日に来るか、彼ら(彼女ら)と同じ日にするのか、避けるのか。戦略として、同じ日にすれば、予選を見れた上、彼ら(彼女ら)が決勝に進んだ場合には予選と決勝でどのような戦略で戦っているかを確認することができる。自分の力量からして「今年は決勝は無いな。ま、勉強のつもりで」というなら、ぜひ有力選手と同じ日にカップリングされるように曜日を指定したいところだ。
逆に、決勝まで行く気マンマンな場合、相手となる有力選手と同じ日にするかどうかは悩ましいところだ。相手に手の内を晒すのはイヤだが、相手の出方は見ときたい。もちろん誰か斥候を遣わすというのもアリだがやはり自分の目で見たいだろう。そこはそれぞれの戦略で考えてみて欲しい。
さて、出場するには、これだけでOKである。定員内に申込書が受理されて、振込みすれば、出場権は得られる。
出場権が得られたら、次に何をするか。
そりゃ練習ですよ練習。一に練習二に練習、三四が無くて五に練習。とにかく練習あるのみ。
・・・というのは当たり前。みんな練習には余念が無かろうって。
それ以外に何をすればいいのだろうか。
まず第一に、ちゃんとした服とちゃんとした道具を用意する必要がある。
服装は大事だ。穴の開いたジーンズにTシャツというスタイルで普段営業しているとしても、この日ばかりはパリっとノリの効いたシャツに、これまたパリっとしたバリスタエプロンをつけて行こう。ネクタイもあるといい。蝶ネクタイでもいいし、普通のでもいい。そういうものだと思って、いわゆる正統派バリスタ的ファッションに身を包んで行こう。
そしてピッチャーやカップやタオルやその他諸々、競技に使うものは全部新品にするか、よく磨いたものを用意する。
キズだらけで曇ったピッチャー、漂白の必要がありそうなカップ、端のほつれたタオルなんかでは上位入賞はおぼつかない。そういうところも見られているのだ。決勝に行きたければ、新品を用意したほうがいい。
さらにさらに、使用する豆を、スペシャルなのをどうにか仕入れられるようにがんばろう。
例えばCOE1位とかなら素材としてはベストである。文句なしである。しかし、そうでなくてもスペシャルな豆というのは世の中にいくらでも存在している。COE1位は(当たり前だが)その年のその国のCOEに出品された豆の中で最も美味しいというだけで、その国の全ての豆の中の最高というわけではないのである。
そして豆をどのようにローストするのかも大事である。今はかなり浅煎りの豆を使用している競技者が多いようだが、それはやはり流行というか、点数を取りやすいロースト度数というのがあるわけで、それを外すのは何か戦略でもない限りおすすめできない。
例えば、フレーバーが取りやすいなどの理由があるのだろう、審査員の求めるローストで提供するほうが何かとオトクである。
さて、あとは競技用のマシン(シモネリ社のアウレリア)、良いグラインダーが用意できればそれに越したことは無い。ハードウェア、素材などをきちんと準備できて、やっと「あとは練習あるのみ」という段階になったということだ。
最高のエスプレッソと最高のカプチーノを提供するために、それこそ一に練習二に練習、である。
では、次回~出場しないけど興味アリ編~をお楽しみに!


Published in エスプレッソ技術

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