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2010年の7月から9月を振り返る。

今年も後半戦である。助走からスタートを切った今年、折り返し地点からは自分だけでなくいろんなところのいろんな人と会ったり新たな経験をしたりしてみた。
7 月はちょっとカフェの立ち上げなどという仕事にほんの少しだけど携わることができた。なんか都合により急ピッチで時間の無い立ち上げだったんだけど、コーヒー関連のところだけ(バリスタ指導、豆の選定、コーヒー抽出のレシピなど)手伝うことができた。内装工事や機材の搬入設置なども見せてもらい、カフェってこういう風にできていくんだーということを実際に見ることができたのは、非常に良い体験だった。
もうひとつ、バリスタとして、講師という仕事をさせてもらったことも、これまた良い体験だった。豆の仕入先で、地方誌主催のラテアートセミナーをやるということでお手伝いに行ったら、なんと講師に任命されて、半分の生徒さんを任されて講師をやったのだけど、実際に手とクチを動かして生徒さんにラテアートにまつわるいろんなことを教えて、納得してもらって、実技をやってもらってと、何しろラテアートの講師など初体験だったため、大汗をかきながら2時間半のセミナーをやり終えて、むしろ僕が勉強になることが多かった。
移動カフェでは、このころからやっとメニューが固まってきて、レギュラーメニューとシーズナルメニューの分け方や、レシピや価格などがほぼ現在と同じものになった。お客さんもリピーターが増えてきて、初めて来店される方も以前に見かけて気になっていたなどと、土曜のみの営業ではあるが認知度が上がってきたようだ。
8 月、ジャパンバリスタチャンピオンシップの予選が始まった。僕はサポートするMバリスタのお供で予選を戦ってきたのだが、当たり前だが毎年レベルが向上しているのは間違いなく、昨年と同じ競技内容では点数が下がってしまうというレベルの高さである。新しいアイデアを投入している人、豆にこだわる人、プレゼンが素晴らしい人、いろいろいたが勝ち抜くためにはそれら全てが高次元でバランスしている必要があるのだな。どれかだけ傑出していても、なかなか勝てるもんじゃない。僕のサポートしたバリスタは残念ながら予選通過できなかったが、今回勉強になったことを来年の課題として、来年は決勝進出を狙いたい。
移動カフェはこの月、イベントに積極的に参加した。夏休み期間であり、夏祭りなどイベントごとが多い月であるからしていろんなところからオファーが多かったのだが、土日両日の出店が出来ないため日曜だけでOKなイベントにしか出店できないわけ。
ひとつは牛久駅前活発化推進委員会というところが主催の駅前のイベント、もうひとつは牛久市のお祭りである牛久かっぱ祭りでの出店。どちらもお祭り気分で楽しく参加することができたのだが、場所が変わるとまったく知名度が無くて面白かった。移動カフェはぜんぜん地域での宣伝をしておらずツイッターとブログとクチコミだけに頼っているのだが、やはりというか当たり前だが、誰も知らないわけだ。牛久駅西口界隈ではかなりの知名度になってきたと思うのだが・・・。
Googleプレイスに登録したのもこの頃だ。しようしようと思っててなぜか放置していたのだが、やっと登録。
9 月、SCAJ2010開催である。今回、一日しか行けなかったにも関わらず、展示会もそこそこにセミナーを受けまくった。コスタリカ、ホンジュラス、ウガンダ。もちろん座学もあるのだが、各国自慢の豆をテイスティングさせてくれ、さらにその説明を懇切丁寧にやってくれるのだ。バイヤー、ロースター、インポーターの皆さんはもちろんだが僕ら一般の参加者にこれはとても役に立つのだ。何しろ、今飲んでこんな味と香りの豆はいったいどんな豆なのか、をめちゃめちゃ丁寧にどのような条件の場所でどの品種を植えてこういう育て方をして精製方法はこれで・・・と説明してくれるのだから有り難い。
そしてSCAJの会場ではいろんな方とお会いすることができた。twitterでおなじみの人だが遠方でなかなかお会いできない方たちと名刺交換したりおしゃべりしたりと、貴重な場であった。
それと、ニカラグアの農園主の方が仕入先のロースターさんのところに来たので、一緒にカッピングさせてもらったのだが、これまた実際に生産者と話をすることができるという貴重な機会だった。こちらもあちらもカタコトの英語ながら、いろんな話を聞けてとても勉強になった。特に生産時の細かい部分で気をつけているところや、新しい取り組みをしているところなど、マスメディアには流れない情報というのはこういう場でもないと聞くことができないわけで、やはりつながりというのは大事なんだなあと思った。
さて、もともとエスプレッソの普及をもくろんでいたわけだが、なかなかエスプレッソを飲もうと言う人は多くないので、夏くらいから「ロングブラック」をキーワードにしていたのだが、このころにはたぶん日本で一番「ロングブラック」と言ってる人になっただろうと思う。


Published in 雑記

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