1月から3月が助走期間だとすると、4月から6月はレースのスタートを切った、という感じである。とにかく貪欲に勉強して、あちこちに行って、経験してと忙しく動き回った。
4月になり、牛久駅前の出店が定期化された。毎週土曜、8時から18時まで、である。
この月から毎週、試行錯誤の繰り返しである。基本は「シングルオリジンのエスプレッソバー」というところだけ守りつつ、遊びを取り入れながら、アイデアを思いつくだけ投入、やってみてダメなら廃止というスタンスで定期出店を開始した。
一応、一丁前にバリスタです的な顔をしてカウンターの前にいたりしていたわけだが、内心はまだまだおっかなびっくり、実際に抽出したものがどうなのか、ほかのエスプレッソ屋さんとどう違うのか、わからないことだらけという状況で、抽出もとりあえず一定のレベルを下回らないことを目標にしていたくらいで、味を追求するというところには至ってなかった。
いただいた焙煎機のテストローストを、いただき元の協力を得て試してみたところ、意外とまともに焼けることが判明したのだが、1回によくて200グラムくらいしか焼けないんで、やっぱり業務に使うのはけっこうたいへんかなーと思われるのだが、ロースティング自体はやっていかなければならないことだと思っているので、とりあえず焙煎のための小屋をDIYで庭に建てることを決意。
5 月には大型連休もあり、出店の日数も少し増やすことができた。なにしろこちとらまだまだ力不足なわけで、OJTの機会を増やすことが非常に大事なのだ。とにかく抽出、抽出、抽出。オンオフのスイッチしかなく、タイマーや温度計、圧力計も無いエスプレッソマシンなので、自分の目と舌を頼りに抽出するしかないわけだから、慣れと経験がモノを言うということになる。今考えるとこのころに、毎週違う豆を使うというのはとても良い経験をしていたのだな。毎週、朝のセッティングが違うわけで、豆の挽き目、ドース量、抽出時間などを微調整(時には大幅に調整)しなければならず、はからずも経験値がぐいぐいと上がったような気がする。
そしてまたしてもセミナーである。丸山珈琲のカッピングセミナーアドバンスコース(SCAJ初級カッピングセミナーかその他それに準じたセミナー経験者向け)に出たのだが、まあこれが難易度が高く、いろいろと勉強になったのはもちろんだがとても良い刺激になった。このセミナーのことを書いたエントリの結びにこう書いている。
「カッピングは経験がモノを言う。だからカッピングをどんどんやるんだ!」
ということでカッピングへはコレ以降、層倍の熱が入ることになった。
6月になり、梅雨のシーズンがやってくるはずなのだが、なぜか天気に恵まれる土曜日、結局6月と7月で雨でお休みした日はありませんでした。なんだかすごい。
先月の丸山珈琲のカッピングセミナーに続き、今月はSCAJ中級カッピングセミナーに参加した。今回、先月に似たようなセミナーに出ていることもあり、それなりに自信を持って参加したのだが、フタをあけてみればケチョンケチョンにやっつけられて帰ってきたのであった。やっぱりカッピングは難しいし、難しいだけにきちんとカッピングできる人の評価というのはそれなりの重みや価値があるのだなあということがわかったことも収穫だった。カッピングしている人はたくさんいるだろうが、カッピングできている人ってそんなに多くないみたい。
もともと、ツイッターをやっていて、ぼちぼちつぶやいてはいたのだが、4月くらいからつぶやき数もフォロー/フォロワー数もブーミングしてきて、その中でつながった人とかリアルにつながったりしてきた。ご近所のフォロワーさんが来店してくれるというのもそうだが、つくばベーグルさんのベーグルを移動カフェで定番メニュー化できたり、遠くのフォロワーさんがなにかのついでに寄ってくれたりと広がりが出てきた。
2010年の4月から6月を振り返る。
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