思えば先週の今日、地震が起きたのだ。なぜかすごく昔の話に思える。
計画停電と放射性物質飛散という話でもちきりである。
被災地に原発があったからだ。
しかし、被災地には原発以外に人がたくさん住んでいたはずだ。彼らはどうなったのだ。もう誰も気にしない。半径何十キロだとか、何シーベルトだとか、そんな話ばかりで被災地にまだまだ取り残されている人たちの話はとんと聞かなくなった。
この国の人たちは、人命より電気のほうが気になるらしい。
朝、その原発に近い福島県民の受け入れを行っている洞峰公園の体育館に、コーヒーの差し入れに行った。約160杯分をポットに詰めて、カップや砂糖、ミルクなどと一緒に体育館に持っていく。そこには約300人の避難者がいる。
ここで奇妙な現象を見た。
救援物資余り、ボランティア余りという状況である。
日本全体で見れば、当然救援物資が足りず、人手も足りない。これは間違いない。しかし、局所的に見るとモノが余りヒトが余っている。
物資が余ってボランティアが余っている洞峰公園があるつくば市ですら、場所によってはまだ水が出ないところがあり、買い物難民とされる人たちが更に生活必需品すら買えない状況が続いている。僕の住む牛久もそうだ。未だに水が出ないところがあるし、買い物で満足なものを揃えるのは至難のワザだ。しかしつくば市中心部の避難民受け入れ場所ではモノとヒトが余っている。
そして明日は移動カフェの営業日である。牛乳を買わなければ、とスーパーへ行くと。
ものの見事に無い。コンビニを回るが、やっぱり無い。近くのコンビニは、震災後牛乳は入荷していないのだそうだ。
つくづく、ここは被災地なのだなと思い知る。明日の朝、スーパーが開店したら牛乳を買おう。もし買えなければ、移動カフェはまたしてもロングブラックのみの営業だな。
day7 牛乳が無い
Published in 雑記
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