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丸山珈琲尾山台店プレオープンに行ってきたよ

丸山珈琲は、軽井沢を本拠地に長野県を中心に5店舗を展開する、自家焙煎店である。
maruyamacoffeetop.png
>>丸山珈琲ウェブサイト

ジャパンバリスタチャンピオンシップ4連覇中とか、今乗りに乗ってるお店なわけだが、現在の長野と山梨に続き、東京に支店が出ることとなった。それが尾山台店である。
そのプレオープン最終日に行くことができた。
間口が狭く奥に長い店内で、手前に物販スペース、奥に喫茶スペースというつくり。
雰囲気はどことなくハルニレ店に似ているような。小さいけどさっぱりとして明るい店内である。
店内に入ると、容易にコーヒーに対する情熱を感じることができるし、専門店らしくよく教育されたスタッフが手際よくエスプレッソマシンやプレス器具を操作している。コーヒーに対する質問もスラスラと答えていた。
しかし、大変失礼ながらあえて言わせてもらうと、その印象は至って普通のカフェ併設自家焙煎店である。
入りにくさも無いし、雰囲気は明るく軽く、専門店にありがちな押し付けがましさや小難しさが無い。
むしろ何も知らずに入れば「ちょっとだけ専門的なカフェなのかなー」くらいの印象になるのではないか。
キッチンには大きなエスプレッソマシンが鎮座し、向かいの壁の棚には鈴木バリスタのトロフィーがある。しかしこれ見よがしな「チャンピオンラテ」とか「バリスタセレクトコーヒー」とか(適当に名前つけてるけど、こういうのってよくあるでしょ?)そういうものが無い。
とにかく良い意味で普通なのだ。子連れのお母さんが一息つくのに寄れる雰囲気。適当にウチで飲む用のコーヒーを買って帰れる雰囲気。
尾山台という場所について詳しいわけではないが、行ってみた限り、商店街によくマッチした雰囲気である。
これが青山や表参道、代官山あたりにあるとちょっと地味目で落ち着きすぎな感じになるのかも知れないが、尾山台という場所にあると、オープンしたての店なのになんだか溶け込んで見えるのだ。
さて、ここを訪れたのがSCAJ2012最終日の翌日である。昨日まで、SCAJ2012だったわけである。
SCAJの会場では、JBC優勝の井崎バリスタのコーヒーを飲んだり、6位の斉藤バリスタのコーヒーを飲んだりしていたわけである。うまかった。非常にうまかった。
これらのコーヒーはバリスタチャンピオンシップ用に焙煎しているのであろうが、丸山珈琲ブースで、市販しているコーヒーもカッピングしてきたら、「おお、遜色ないというか大会用のコーヒーと市販のコーヒーってほとんど同じようなクオリティだ」と感じた。
そして丸山珈琲尾山台店である。プレスでエチオピア・チェンベを注文した。
ピーツ.jpg
おお、これは美味しい。プレスで提供されているので、まるで昨日丸山ブースでカッピングしたコーヒーのようだ。
・・・と、ここで「とある三段論法」に気がついた。
その「とある三段論法」とは。
大前提:
【JBCを戦ったコーヒー】と【丸山珈琲で市販しているコーヒー】はほとんど同じようなクオリティだ。
小前提:
【丸山珈琲で市販している珈琲】を【尾山台店でプレスやエスプレッソで飲むコーヒー】では使用している。
結論:
【尾山台でプレスやエスプレッソで飲むコーヒー】は【JBCを戦ったコーヒー】とほぼ同じ!
おお!すばらしい! 
尾山台あたりの人たちが、何気なく「お、新しいコーヒー屋さんかー。ちと入ってみるかー」などと立ち寄ったカフェのコーヒーが、まさかにそんなクオリティだとは知る由もないだろう。
しかしながら、そのコーヒーは間違いなく「そんなクオリティ」なのだ。これはすごいことだ。特別な一杯が普段の一杯になる瞬間だ。


Published in カフェ屋さん

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