となりのカフェが儲かっている本当の理由という本を読んだ。
「となりの○×が儲かっている本当の理由」シリーズのカフェ版である。
エステサロン、治療院、美容院に続く第4弾なのだが、その本により作者は違う。それぞれその道のプロが作者となっており、今回の「カフェ」では中村新という人が書いている(もちろん本人が書き下ろしたわけではなく、インタビューしたものを編集したもんだろうけど)。
この人は料理人(たぶん洋食)でもあるが、本業としては飲食店プロデュース業なのだろう。そのプロデュース業としてはキッチンエヌという会社の代表となっている。
本を通読して思うことは、コーヒーに関する知識が少なくてフードメニューに関してチカラが入っているな、ということ。作者自身が料理人の出身なため、コーヒーについての分析や指南は非常にウスいと言わざるを得ない。カフェなのにコーヒー軽視とは・・・
街のカフェに入ってみても、メシがうまいことは度々あるが、コーヒーでうならされることはほとんど無い。そりゃフードよりコーヒーのほうが訴求効果が少ないとは思うけど、余りにも残念な感じのコーヒーを出すお店が多いように思う。
この本でも、エスプレッソに関して、こんな記述があった。
「・・・デミタスコーヒーを甘いものと一緒にゆっくりと楽しむ・・・」
三口で、とよく言われるが、まあそれが四口でも五口でもいいと思うけど、おいしいエスプレッソは5分も10分もかけて飲みたくないなぁと思う。
フード重視のカフェならこの本も多少は役立つかと思うけど(それでも内容が大したことないので、あまり期待しないように)、コーヒー専門店や、コーヒーで勝負な店を考えているなら、ちょっとイマイチかゆいところに手が届いてない内容な本になっている。
「隣のカフェが儲かっている本当の理由」という本を読んだ
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