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カフェ&レストラン 9月号 カフェメシの話

毎度おなじみ、旭屋出版のカフェ&レストランから。
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9月号の特集は「カフェフードの今」ということで、いろいろなカフェのフードメニューを紹介しながら、カフェメシのトレンドを探る、というような内容になっている。
紹介されているカフェメシは、やっぱりカレー(エスニック)とパスタと和食が強い。
どれも日本人になじみがあって、好きだという人が多いメニューだろう。さらに「おしゃれ感」が出しやすく、目先を変えるのも容易で、しかし変り種過ぎないというところが、カフェのフードメニューとしてもてはやされる要素だろうと思う。
どうしたってオシャレじゃなきゃ、いまどきのカフェでは客を呼べない。昔ながらの喫茶店のようなオムライスやナポリタン、グラタンなんかではお客は見向きもしないだろう。ドリンクメニューもそうだが、喫茶店とカフェはやはり別物なのだろう。
(そういうのを逆手にとって、昔ながらのメニューを出すことで「ネオ喫茶店」的な雰囲気で成功しているカフェもある。世の中商才のある人がいるもので)
そして、ほかの店との差別化だ。カレーなら「有機野菜の」とか「58種類のスパイス」とか「ヘルシーなラムの」とか・・・ちょっと特徴を付け加えるだけで、2軒となりの同じようなカフェと差別化ができる。でもカレーはカレーで、だれもが大好きなカレーであるからして、目先を変えつつも定番メニューとして集客できるのだ。
そして変り種過ぎないことは重要だ。シュルバが美味しいカフェって言われても、なんのことやら判らない。ウズベキスタン料理なのだが、それは目先が変わりすぎである。食べたこともないどころか、ウズベキスタンという国がどこにあるのかも怪しい人が多いだろう。しかし、ロシア料理、たとえばボルシチが美味しいカフェならオッケーだ。さらに広げて世界のスープが楽しめるカフェ、となるともう間口が広くてお客も迷わず店に入ることができる。
以前にも書いたが、目指すカフェはオーストラリア、しかも北東部の海沿い(クイーンズランド州)のカフェである。
基本のフードメニューはサンドイッチである。と言ってもイギリス式のではなく、どっちかというとパンと具を皿に積み上げて、ナイフとフォークで食すようなタイプだ。(バケットやフォカッチャにはさんで手づかみというスタイルもあるのだが)
そして、そういうサンドイッチはまったく「トレンド」になっていないようで、カフェ&レストラン9月号では紹介されていなかった。
紹介されないということは、つまりそういうフードメニューを出している店は非常に少なく、紹介する必要がなさそうだ、という編集部の判断だろう。
ということは、そういうフードメニューを出す店がもしあれば、売れること間違いなし?
だってほかに同じような店が無いんだから?


Published in 書籍・雑誌

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