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ブラジルカフェ事情

移動カフェのお客さんで、ブラジル日系3世の方がいらっしゃるのだが、たまたま先日ブラジルへ行ってきたというので、ブラジルのカフェ事情を聞いてみた。
ブラジルは今、好景気なのだ。
以前はカフェでコーヒーを飲むというのはリッチな層だったのだが、今は庶民もカフェで美味しいコーヒーを飲んでいる。
ブラジルのコーヒーの価格が上昇している背景には、ブラジルのインフレに加え、国内消費の増加がある。
そんなブラジルのカフェ事情である。
ブラジルの一般的な30代会社員はだいたい、月収が7~8万円なのだそうだ。
それを踏まえて、ブラジル(大都市部)の外食事情を聞いてみた。
彼らが昼食に使う平均単価は、500円から800円くらいだそうだ。意外と高い。ちなみにホテルのレストランでランチを食べると2千円はするそうで、これ、ほとんど日本と同じくらいの物価じゃない?
そして軽くファストフードで済まそうとしても、ブラジルでもおなじみのマクドナルド、これが高い。コンボで500円か600円ほど、飲み物やポテトをサイズアップして更にもう一品付けると千円くらいになるんだそうだ。これもまた、日本と同じような価格設定だ。マクドナルドはお金持ちが行くところ、というイメージらしい。
さてそんな中、カフェの値段設定が意外とお安い。
コーヒーを一杯と、軽いおやつを食べて200円から300円ほど、これならお財布に優しい。毎日でも行けるだろう。
昔はどのカフェでも泥水のようなコーヒーが出てきたもんだけど、今は美味しいよ、と言う。
もちろんブラジルローカルのチェーンもあり、地元の美味しいコーヒーを使って、リーズナブルな値段設定で、繁盛しているらしい。
そんなカフェで定番のおやつがある。ポンデケージュだ。

起源がいつ頃かは定かでないが、18世紀にはすでに存在したと考えられており、1950年代頃からブラジル全土に広く普及し、今日では、パン屋はもとより、街中の軽食店からバー、空港や長距離バスターミナルなど、あらゆる場所で目にする食べ物となっており、専門に扱うチェーン店も存在する。家庭でも作られ、地域差はあるが、朝食の定番のひとつとなっている。一般的に、コーヒーとの組み合わせで食べることが多い。
表面はパリっと堅く、中は柔らかいという独特の食感と味わいがある。キャッサバ粉、鶏卵、塩、牛乳、食用油(オリーブ油)、チーズを材料とし、アメリカ合衆国風ビスケットにも似る。大きさは4~7センチ程度のものが主流である。
レシピは必ずしも統一されておらず、チーズをはじめ使用する原料の種類にも影響されるため、結果的に、味と種類は多岐に及ぶ。主なバリエーションとしては、砂糖を使ったものや、その逆に塩をつかったもの、あるいは砂糖と塩の両方で味付けしたものなどもある。
ポン・デ・ケイジョ-wikipedia


移動カフェに来るブラジル日系三世の方の発音だと、どうもポンデケージュに聞こえるんだけど、ポンデケイジョが正式なのかなあ。
さてポンデケージュで通しますが、これ、実は以前にその方の奥様が作られたものをいただいたことがある。
実は、いくつかのパン屋さんのポンデケージュを食べたことがあるのだけど、どっちが美味いとかじゃなくて別物だった。いただいたポンデケージュが本当のポンデケージュで、パン屋さんのはもちもちしたチーズ入りのパンだった。
このポンデケージュはバリエーションに富んでいて、しょっぱいものも甘いものもあり、軽い食事にも、オヤツにもなる。たいていのカフェに置いてあり、コーヒーのお供の定番なんだそうだ。
家庭ではもちろん手作りするものであるが、カフェでも、やっぱり手作りしているところが多いらしい。
しかし最近では機械化されてきているようで、ポンデケージュ製作機というのがあって、本場ブラジル製の機械より日本製のもののほうが美味しくできるんだそうだ。


Published in カフェ屋さん

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